前に読んだ本の内容と会社についての考えを(無理やり)結びつけてみましたブログ

Poppin GamesPoppin Games 2018年3月20日11時02分17秒

こんにちは。
ポッピンゲームズジャパン株式会社、CFOの谷口と申します。

ちょっと前に、『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?』(P・シーブライト)という本を読んだのですが(やたら刺激的な邦題ですが、原題は”Company of Strangers”と、『見知らぬ者どうしの付き合い』くらいな題です)、その本に書かれていたことと、会社のスタンスというか在り方を結びつけて、記事を書いてみたいと思います。

経済学の範疇に入る本だとは思うのですが、色んな事が書いてあって実に面白い本です。
で、重要なポイントとして、
「人類が、今日のような複雑・堅牢・異常に効率的な社会システム(経済・市場・都市・国家などの制度・仕組み)を作り、爆発的な発展を遂げたのは、『信頼』と『協力』を発明(!)して以降のことで、『信頼』と『協力』こそが、社会システムとその発展を担保する基盤なのである」
という事が書いてあります。

まず著者は、『信頼』と『協力』を発明する以前の人類の祖先及び、現生人類に近しい霊長類がいかに本能的に暴力的な存在であるかーつまり、どれだけ『信頼』や『協力』から程遠い存在であるかーを明らかにし、「そんな我々人類が、『暴力性』という本能から最も遠いはずの『信頼』と『協力』をエンジンとして複雑な社会システムを創り爆発的な発展を遂げてきたことは、実は当たり前の事象ではなく、奇跡的な事象なのだ」と語ります。

『信頼』(『協力』は『信頼』の結果起こりうることなので、以降は割愛させていただいて・・・)というものが、複雑な社会システム(組織、企業、都市、国家など)を円滑に回し、経済や社会を発展させていく重要な要素である、という著者の提言は、逆に、『信頼』が無い社会を想定してみれば、すっと入ってくると思います。

衣食住・嗜好品・サービスなど、我々の身の回りにあるものは全て他者が作ったまたは他者の仕事の結果生み出された物で、その1つ1つに疑いを持っていては社会の中で生きることそのものが不可能になります(「この食べ物は俺が作ったわけじゃないから信じれない。毒が入ってるかもしれない」では物は食べれませんし、「この車の部品一つ一つは俺が作ったわけじゃない。一つ一つの部品の安全性を100%確信出来なければ嫌だ」では車には乗れませんし)。
車の例を出しましたが、一つの車が完成するまでに行われる無数のプロセスが円滑に回るにも、やはり、見知らぬ他者の仕事への意識的または無意識な『信頼』は必須と思います。工程の一部を担当する仕事人が、「この資材の質を信じることが出来ない!この資材が信頼出来るものであることを俺が納得出来るまで、俺は仕事はやらん!」では完成はおぼつかないですし、そういう事象が至るところで起きるようでは、『信頼』をベースにしていれば1ヶ月で完成する車もその数十倍(それ以上?)の時間がかかるでしょうし。

『信頼』をベースにした分業の発達が社会の発展を促した、というのがこの本に書いてあることですが、一つの仕事を完成させるために行われる無数のプロセスが迅速かつ効率的に行われるためにポイントとなるのはやはり、「他者への信頼及び他者の『仕事』への信頼」だと思います(「分業の発達」とはすなわち、「専門化」、「プロフェッショナル化」などのキーワードと強く結びついているのでしょうし)。
構成員が多い社会であればあるほど、内部で行われる「分業」=「仕事」は膨大な数になるでしょうし(国家であれば何千万・何億単位)、『信頼』をベースにしている社会と『信頼』をベースにしていない社会とでは、発展速度・成長速度に格段の違いが出てくるということだと思います(というより、『信頼』が発明(!)されなければ人類の社会の発展は起き得なかった、ということが著者の主張ですね)。

で、会社も小さな社会であり、『相互の信頼』を意思決定や接し方や仕事の進め方のベースにしているか否かが、会社の成長を左右する重要なファクターだと思っております、というのが本ブログの本題でございます(前置きが長くてアレですが・・・!!)。

例に出した自動車ほどではないですが、弊社の主力事業であるアプリゲームも、フロントの開発・事業部門は勿論のこと、私が属する管理部門やサーバ管理を行うシステム部門などの後方支援部隊、更にはIPホルダー様や協業企業様や管理系タスク(財務周りや法務やシステム関連など)を手伝ってくださる外部機関の方々との連携など、膨大な数の実務と、膨大な数の人と人とのやり取りが発生し、そのプロセスの集積結果が完成品として世に出る形を取ります(世に出て終わりではなく、その直後から、今度は「運営」という大事な大事な仕事に入るわけではありますが・・・)。 『信頼』をベースにしていなければ、膨大な数の実務及びコミュニケーションの一つ一つに軋みとストレスが発生し、その集積の結果として、コストは顕在化するやつも潜在的なやつもひっくるめて莫大なものになり、会社の成長の阻害要因となることを考えると、コストを抑えることが至上命題のCFOとしては、どれだけフォーカスしてもフォーカスしきれないくらい大事なものと認識しています。社員も社外のステークホルダー様たちも全て巻き込んだ『信頼の醸成』というのは。

当たり前の話ですが、信頼は一方通行のものではなく互恵的なものであり、その組織の構成員(会社の場合は社員)どうしが相互に業務上のコミュニケーションを取っていく過程で、お互いに、水滴がぽたぽた溜まるように、少しずつ一滴ずつ醸成されていくものと思っています。信頼の醸成には双方の地道な努力が必要であり、職位が上に行けば上に行くほど信頼関係を醸成するために細かな努力や配慮が必要で、その細かな努力や配慮をすっ飛ばした結果起こってしまったネガティブな事象への対応コストは、信頼の醸成に必要な一滴一滴の労力にかかるコストの合計を優に吹っ飛ばしてなお余りありまくるコスト量だと思うのです。(今日は管理部門がブログ担当なので、管理部門らしくコスト削減の話で締めを・・・)

 

そんな感じで信頼を大事に積み上げていくポッピンを、今までも、今いる人も、これから関わる人も、全員巻き込んで皆でつくっていきたく、人材募集中でもございますので、

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